本革のメンテナンス

革の傷を目立たなくする簡単リペア。自宅で財布や鞄をケアしよう

いつも持ち歩く革製品には、傷がつきもの。摩擦や衝撃でいつの間にか傷ができていた、なんてこともしょっちゅうです。ちょっと気になる傷ができたときに試しておきたい、自宅でできる応急処置をご紹介します。

革の傷をケアする手順

一度ついてしまった傷は、良くも悪くも完全には消えないのが革の特徴。それでも大きな傷でなければ、手で揉みこむことで目立たなくなる場合があります。以下の手順で、試してみてください。

1. 手をきれいに洗う

手を洗う

まずは手をきれいに洗って汚れを落とします。革のケアでは、清潔な環境を整えることが大前提です。別の場所やものに触れた手でメンテナンスをすると革が余計に汚れてしまうことがあるため、このひと手間を忘れないようにしましょう。

2. 革製品にできた傷をやさしく揉みほぐす

革製品にできた傷を揉みほぐす

傷ができた部分を手で揉みこみます。傷を周囲の革になじませるように、やさしくほぐしていきましょう。

3. メンテナンスオイルを傷になじませる(手で揉みこんでも消えない場合)

革のメンテナンス用品

手で揉みこんでも傷が消えないときは、メンテナンスオイルをなじませます。ポイントは、数日かけてじっくりと傷をケアしていくこと。一度できれいにしようとしてオイルを大量に塗ると、逆に革の負担になります。革をいたわりながら、時間をかけて傷を癒していきましょう。

革の傷と上手に付き合うために

革製品を使いはじめる前に、防水スプレーをかけておく

できるものなら、革の傷みは最小限に抑えたいところ。革製品を使いはじめる前には、防水スプレーで保護してあげましょう。傷を直接防ぐことにはつながりませんが、革の表面をコーティングして水や汚れから守ってくれます。

ちいさな傷なら、エイジング(経年変化)として楽しむ

エイジングした革バッグ

革は年月を刻みながら、風合いを増していくもの。持ち主の毎日の暮らしが、革の表情となって浮かび上がってきます。ちいさな傷であれば、オリジナルの味わいとして楽しんでみてはいかがでしょう。

古くなって劣化するのではなく、エイジング(経年変化)して深みがでると捉えれば、革製品への愛着がますます湧いてくるはず。適度にケアしつつも、神経質になりすぎないことが大切です。


毎日をともに過ごす革製品。傷ができるのは、たくさん使っている証です。パートナーへの親しみをこめて、やさしく傷を揉みこんであげてください。


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